リコがきた

リコがきたのは1月始め、生まれはいつか分からない
大きさからして誕生日は12月1日とした

灰色の犬で成犬になった時は普通サイズって
そう言って実家の近所のおばさんが持ってきた段ボール箱
ふたを開けると、モコモコした小さな2匹
目が青い！そんなことは聞いてない
目が青い、なんて綺麗な目なんて綺麗な毛並み
思わず出た言葉が「こんな綺麗な犬もらっていいの？」だった

おばさんは「いいよ〜、オスはもらい手がついたけど、このメス2匹はもらい手がいなくて、いなかったら処分するしかないって」
「ペットショップとかで産ませたんじゃなくて、島で勝手に産ませたから血統書とかないけどね」
常春の南の島からきたシベリアン・ハスキー

2匹を妹と分けるにあたって
寝てる仔と起きてこっちを見てる仔
「これから実家に帰る時に車酔いしないように、こっちの仔」
と、のちにリコとなるこっちを見ている仔にした

もう1匹はのちのランになる

もうずっと前のことなので、よく覚えてないけれど
家に連れて帰って、寝る時は飛び出さないようにと
深めの木箱に入れて一夜・・・
次ぎの日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな箱なんてすぐに飛び出した、なんか成長早い
やんちゃでそこらじゅうカジカジ、なんか成長早いんですが

まだシベリアンハスキーだって知らなかったのかな〜
後から何か見て大きくなる犬だって知った気がする

毎日のようにリコを連れて実家に、妹もランを連れて
2匹して暴れまくってた、だだだーー！！って走り回って
転げまわって、楽しそうな姉妹だった
そっくりな2匹、リコは両目が青、ランは片方が青で片方が黒

春になって娘が園児になったので、それほど実家には行かなくなった
何ヶ月か過ぎた頃、ランの脚が生まれつき悪いのが分かる
痛がるラン、治らないとあの医者に言われる
名ばかりの安楽死を選んだ