リコのいない朝

2006年6月23日
娘を駅まで送って帰ってくる

リコは待っててくれない

私はいつもリコとここで一緒にいた

淋しくて悲しくて

もうずいぶん前からこの日がくるのを考えていた

脚が弱り、おしっこを漏らしたり、目が見えなくなったり

どんどん老化しているのが分かっていたから

10年をゆうに超えていたから

主人にリコは幸せだったぞと言われたけど、私には分からない

もし幸せだったとしたら、最後に居てくれたのがお姉ちゃんだったこと
前の日になぜか休むことになって、1日ずっと一緒だったこと
最後お姉ちゃんに看病してもらえたこと

ずっとお姉ちゃんを守ってくれたリコ
お姉ちゃんはリコに点滴ができるくらい大きくなっていた

お姉ちゃんの記憶はリコがきた時から始まってるらしい
それ以前は記憶されていないらしい
私も娘と共有できるであろう一番古い記憶はリコが来た日

それくらいにリコがきた日は特別な日だった

「灰色だけどいい?」と言われて
灰色の犬?そんな色の犬って、そう思って初めて見たリコは
モコモコで青い目が綺麗で、こんな綺麗な犬がいたんだって
ビックリした覚えがある。

今日もリコはいない

明日もいない

でも、リコの残していったものがたくさんたくさんある
家はまだリコの面影だらけ

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